Tuesday, April 17, 2018 11:26 AM

米、対ロシア制裁見送りか トランプ氏指示と報道

 ワシントン・ポスト電子版は16日、米政府が準備していた新たな対ロシア独自制裁の発動をトランプ大統領が差し止めたと報じた。シリアのアサド政権の化学兵器使用を阻止しなかったとして後ろ盾のロシアへの制裁を16日に発動する見通しだったが、ロシア側にも制裁を見送る意向を伝えたという。

 米政府高官は状況の変化がなければ、トランプ氏が追加制裁を承認することはないと説明した。トランプ氏はシリアでの化学兵器使用阻止のためロシアにも強硬姿勢で当たるとしていたが、一貫した戦略は示されないままで混乱が生じている。

 ニューヨーク・タイムズ紙電子版も、トランプ氏が米英仏によるシリア攻撃に対するロシアの反発は「虚勢」にすぎないとして、新たな制裁は不要だと判断したと伝えた。対ロ関係のこれ以上の悪化を回避する意向があったとみられる。(共同)