Wednesday, April 18, 2018 12:09 PM
被ばく医療、初の研修制度 規制委、19年度導入へ
原発事故が起きた際に各地の被ばく医療体制で中核を担う「原子力災害拠点病院」の人材育成が進んでいないとして、原子力規制委員会は18日の定例会合で、医療従事者向け研修制度の新設を決めた。各地で行われている研修内容を初めて一本化し、2019年度の導入を目指す。放射性物質や汚染に関して誤解しないよう正確な知識を学び、被ばく患者らの検査や受け入れ、治療を迅速にできる技能を取得する。
東京電力福島第1原発事故では被ばく医療が十分に機能せず、国はそれを教訓に、原発関連施設30キロ圏の24道府県に拠点病院の指定を義務化。研修制度の新設で、未指定の8府県には早急な拠点病院の確保も促す。
拠点病院の医師や看護師ら向けの研修は現在、主に病院や自治体が実施しているが統一したカリキュラムや教材がなく、医療機関から「万が一の時に対応できるのか」と不安視する声が上がっていた。人材育成が進まないことが拠点病院の指定が遅れる一因でもある。(共同)
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