Wednesday, April 18, 2018 12:09 PM

福田財務次官を更迭 セクハラ疑惑に批判

 麻生太郎財務相は18日、福田淳一財務事務次官(58)の辞任を発表した。閣議を経て近く発令する。森友学園に関する文書改ざん問題に加え、週刊誌で報じられたセクハラ疑惑に批判が集中しており、事実上の更迭となった。財務省では文書改ざんで佐川宣寿前国税庁長官(60)が3月に辞めており、次官と同庁長官が実質不在となる異常事態。森友問題での大量処分も予想され「最強官庁」の信用失墜と安倍政権への打撃は必至だ。野党は任命責任を問い、麻生氏の辞任を求める構えを見せた。

 麻生氏は「引き続き身の潔白を明らかにしたいが現在の状況を鑑みると職責を果たすことが困難だ」と申し出があり、了承したと記者団に説明した。福田氏は「迷惑を掛けた全ての関係者におわびする」としたが疑惑は否定し、裁判で争うと語った。矢野康治官房長が次官職を代行する。

 週刊新潮は福田氏が複数の女性記者にセクハラ発言をしたと報じ、音声データも公開した。同省が16日発表したコメントで福田氏は、名誉毀損で新潮社を提訴する準備を進めるとし、職務を続ける意向を示していた。(共同)