Wednesday, April 18, 2018 12:11 PM

金氏、会談へ意欲証明 腹心派遣を好感か

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長自らがポンペオ米中央情報局(CIA)長官との会談に応じたのは、トランプ大統領との首脳会談で非核化について話し合う意欲を証明する狙いがあったとみられる。

 金正恩体制下では2014年11月にクラッパー米国家情報長官(当時)が拘束された米国人解放交渉のため訪朝したが、この際は金氏に会えなかった。トランプ氏が腹心を特使として派遣したことを会談実現への前向きなサインと捉えた可能性もある。

 北朝鮮では公式メディアが核開発への言及を控えるなど、対外的には非核化の意思を示した金氏の意向を反映した「変化」もうかがえるが、国民に対してはまだ説明しておらず、当局者は従来通り核開発と経済建設の「並進路線」を口にしている。米側に体制保証などの用意が本当にあるのか見極めるまで、具体的な路線転換には慎重になっているようだ。(共同)