Thursday, April 19, 2018 10:42 AM

川内選手、来春プロ転向 「公務員ランナー」卒業へ

 男子マラソンで公務員として働きながら多数のレースに参加する異色のスタイルで活躍する川内優輝選手(31)が19日、来春に埼玉県庁を退職してプロに転向する意向を表明した。16日のボストン・マラソンで日本勢31年ぶりの優勝を果たし、米国から帰国した成田空港で明らかにした。

 世界選手権に3度出場した実績を持つ川内選手は、本年度限りで、代名詞でもある「公務員ランナー」を終える理由を「マラソンで世界で戦いたいのが一番の思い。自己ベストも5年間更新していない。今の環境を変えなければ」と説明した。

 既にプロとして活動する弟の鮮輝選手に刺激を受け、世界屈指の伝統レースを制して賞金15万ドル(約1605万円)を獲得したことも後押しになったという。「3年か4年は活動できる。金銭面の不安がなくなったのは一番大きい」と述べた。2020年東京五輪には意欲を見せてこなかったが「現時点ではそこまで自信が持てない。環境が変わってどうなるか」と含みを持たせた。(共同)