Friday, April 20, 2018 11:14 AM

麻生氏、進退考えず 野党、次官辞任前処分を

 訪米中の麻生太郎財務相は19日(日本時間20日午前)、福田淳一財務事務次官のセクハラ問題を巡って、自身の進退に関して「考えていない」と記者団に述べた。ただ野党からは任命責任を問う声が噴出。被害を公表したテレビ朝日の女性社員に対する配慮を欠く言動に世論は強く反発しており、状況は厳しさを増している。野党は20日の合同ヒアリングで福田氏を辞任前に懲戒処分するよう求めたが、財務省側は明言を避けた。

 麻生氏は、女性社員に被害があったとするテレビ朝日の抗議について「しっかり受け止めないといけない。まず話をきちんと聞く必要がある」と語った。任命責任に関連し「報道内容が事実かどうか定かではない。きちんと調査しないとなんとも言えない」と話した。福田氏に関しては「仕事ぶりは遜色ない」と述べ、セクハラ疑惑で「本人が全否定されるものではない」と強調した。

 麻生氏はこれまでに女性はセクハラの被害を訴えにくいのではないかと記者にただされて「福田の人権はなしってわけですか」と反論。女性に事実解明の責任を負わせ、福田氏をかばうような発言を繰り返している。(共同)