Friday, April 20, 2018 11:17 AM

米禁輸で「ショック状態」 中国ZTE、経営に危機感

 中国メディアによると、中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)の殷一民会長は20日、広東省深セン市の本社で記者会見し、同社向けの米製品輸出を禁じた米政府の措置によって、同社の経営は「直ちにショック状態に陥る」と述べ、経営の先行きに強い危機感を示した。

 殷氏は「一国主義によってグローバルなサプライチェーン(部品の調達・供給網)を破壊することに反対する」と述べ、米国の決定を強く批判。「8万人の社員の働く権利や、米企業を含む数多くのパートナーに直接的な損害をもたらす」と述べた。中国の一部メディアは、ZTEの生産ラインの多くが既に停止したと報じた。記者会見に先立ちZTEは20日、米国の決定について「到底受け入れられない」とする声明を発表した。

 米商務省は16日、米企業がZTEに製品を輸出することを禁止すると発表。ZTEは半導体などの主要部品を米企業からの供給に依存している。(共同)