Friday, April 20, 2018 11:18 AM

G20、米中摩擦に懸念 麻生氏「報復で市場混乱」

 日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が19日夜(日本時間20日朝)、首都ワシントンで開幕した。出席した麻生太郎財務相は、トランプ政権の鉄鋼輸入制限が発端となった米中貿易摩擦を念頭に、報復措置の応酬は金融市場の混乱や世界経済の縮小を招くと懸念を表明。他国からも同調の声が相次いだ。

 中国の過剰生産が問題の一因とみて改革を求める意見も出た。2日間にわたる討議で、保護主義の広がりに対抗するため関係国が「対話と行動」を続けることを確認、20日午前(日本時間21日未明)に閉幕する。

 G20は3月の前回会議で関係国の対話を促す声明をまとめたが、米鉄鋼輸入制限に対抗して中国は米国の農産物に高関税を課すなど、実際には制裁合戦が激化している。(共同)