Monday, April 23, 2018 10:38 AM

全仏に弾みつく準優勝 錦織「すごくいい1週間」

 ツアー大会で今季初の決勝に勝ち上がったが、世界ランキング1位のナダルを打ち破るエネルギーは残っていなかった。錦織は右手首に不安を抱える中、四大大会に次ぐ格付けのマスターズで2季ぶりの準優勝。同じクレーコートで行われる四大大会の全仏オープン(5月27日開幕・パリ)に弾みをつけ「いい相手にも勝てて、すごくいい1週間だった」と言った。

 約半年も離れたツアーに復帰後2カ月あまり。「あまり考えなくてもショットが自然と入ってくれるとか、そういう感覚は戻ってきている」。バックハンドで角度をつけた返球や意表を突いたドロップショットなどを操り、準々決勝で第2シードのマリン・チリッチ(クロアチア)、準決勝で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を連破し、ナダルを翻弄する場面もあった。

 世界のトップ選手が集まった舞台で6試合も戦い、5試合で白星を積み重ねたことで自信を深めた。自己最高4位の世界ランクは23日付最新で22位まで巻き返し、右手首故障からの完全復活を目指す日本のエースは「クレーは僕にとって大事。(23日からの)バルセロナ・オープンもタフになると思うが、いい週にしたい」と意気込んだ。(共同)