Monday, April 23, 2018 10:39 AM

自衛隊派遣文書4万3000件 イラク日報、新たに34日分

 小野寺五典防衛相は23日、派遣中の海上自衛隊艦艇などを除く防衛省・自衛隊の全ての部隊、機関の日報などを集約した結果、1992年のカンボジア国連平和維持活動(PKO)に始まる計21の海外派遣活動の日報など延べ約4万3000件を確認したと明らかにした。陸上自衛隊イラク派遣部隊の日報も公表済みの435日分とは別に、34日分が新たに見つかった。防衛省はイラク・ルメイサ市で陸自車両が群衆に囲まれ、緊迫した際の詳細をまとめた日報の関連文書も公表した。

 日報隠蔽問題を踏まえ、防衛省が海外派遣文書を集約、再捜索していた。約4万3千件は陸自のカンボジアや南スーダンのPKOなど、イラク派遣を含めた海外活動の日報や週報で一部重複している。国会や情報公開請求に「不存在」と回答していたものがないかなど詳細を確認する。

 小野寺氏によると、イラク日報は計72日分が見つかり、未公表のものは34日分だった。うちイラク復興支援に当たった本隊の復興支援群が3日分(2005年7月29〜31日)、残る31日分は06年の撤収作業に当たった部隊の日報で、陸自研究本部(現教育訓練研究本部)で見つかった。(共同)