Tuesday, April 24, 2018 10:35 AM

南北首脳会談で拉致言及へ 文氏「平和の助けに」

 安倍晋三首相は24日午後、韓国の文在寅大統領と電話で会談した。文氏は、27日の南北首脳会談で、北朝鮮による日本人拉致問題に言及する考えを表明した。「拉致問題解決は北東アジアの平和構築の助けになると、金正恩朝鮮労働党委員長に述べる考えだ」と述べた。日韓首脳は、北朝鮮の核廃棄へ向けて緊密に連携し、最大限の圧力を維持する方針も確認した。

 韓国大統領府高官は、拉致問題は南北会談の公式議題とはならず、文氏が金氏と会話を交わす中で触れる形になるとの見通しを示した。

 韓国側によると、首相は南北、米朝首脳会談が成功した場合の日朝関係への影響について「日朝間でも自然と対話できるだろう」と述べた。核・ミサイル開発や拉致問題の解決を前提としつつ「日朝平壌宣言にのっとり、過去の清算と関係正常化を成し遂げることができる」と語った。(共同)