Tuesday, April 24, 2018 10:37 AM

武田、買収提案期限迫る 交渉難航、延長可否が焦点

 武田薬品工業によるアイルランドの製薬大手シャイアーに対する買収提案の期限が迫っている。正式な協議に入るには、シャイアーが株式を上場する英国の25日午後5時(日本時間26日午前1時)までに条件の最終合意を取り付けなければならない。これまで3度にわたり値段を上積みしてきたが、交渉が難航しており、手続き期限を延長できるかが焦点となりそうだ。

 武田は20日、株式買い取り価格を1株当たり46・5ポンドから47ポンドに引き上げた。買収総額は約427億ポンド(約6兆円)から432億ポンドに膨らんだ。実現すれば、日本企業で過去最大の海外買収案件となる。

 シャイアー側は「(企業価値を)著しく過小評価している」と拒んでいる。ただ「価格をつり上げるのが目的で、買収自体を拒んではいない」(市場関係者)との声も根強い。(共同)