Tuesday, April 24, 2018 10:38 AM

米産LNGの輸出支援 日本政府、アジア向け

 日本政府は23日、米国産液化天然ガス(LNG)のアジア向け輸出を支援すると明らかにした。麻生太郎副総理兼財務相とペンス副大統領をトップとする日米経済対話に基づき、エネルギー分野での協力体制を強化する。輸出増による米国の貿易赤字削減を目指す。日本側には、トランプ政権からの市場開放圧力をかわす狙いもありそうだ。

 インフラ分野の日米協力に関し、両政府が23日に米国務省で開いた会合で、経済産業省の石川正樹貿易経済協力局長が説明した。米国のLNG生産量は増加している一方、アジア各国ではLNGを発電に利用したいとの需要が拡大している。石川氏は「日米協力の機会が広がる」と輸出支援に期待感を表明した。

 具体的には、LNGの輸出に必要な搬入基地の整備などに、日本の政府系金融機関である国際協力銀行(JBIC)が融資できるようにする。LNGを海上輸送する際の災害や事故に備えた保険は、日本政府が全額出資する日本貿易保険(NEXI)が提供する。(共同)