Wednesday, April 25, 2018 11:24 AM

衆参予算委きょう集中審議 野党拒否、正常化見通せず

 衆参両院の予算委員会は25日の理事懇談会で、立憲民主、民進党などの野党理事が欠席したまま、安倍晋三首相が出席する集中審議の26日開催を正式決定した。前財務事務次官のセクハラ疑惑で麻生太郎財務相の辞任を要求する野党は、国会審議を拒否する姿勢を崩していない。与党は、野党が欠席しても国会審議を進める方針。首相は26日の集中審議の冒頭で、17〜20日の訪米結果を報告する。国会は正常化が見通せず、混迷を極めた。

 政府、与党は着実に国会論議を進める姿勢や「安倍外交」の成果をアピールし、国民の理解を得たい考え。野党は麻生氏の責任論や、加計学園の獣医学部新設で関与が指摘される柳瀬唯夫元首相秘書官の証人喚問の必要性を改めて主張し、安倍政権の姿勢を厳しく批判した。

 自民党の二階俊博、公明党の井上義久両幹事長は会談し、最重要法案に位置付ける働き方改革関連法案を27日の衆院本会議で審議入りさせる方針を確認した。衆院議院運営委員会の理事会で自民党が提案したが、野党は受け入れなかった。(共同)