Thursday, April 26, 2018 11:50 AM

正恩氏の拉致対応注視 政府、南北会談巡り

 日本政府は26日、韓国・板門店での翌27日の南北首脳会談終了後、韓国側から速やかに会談結果に関する説明を受ける方針を固めた。注視するのは、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の拉致問題対応だ。詳しいやりとりを把握するため、すでに会談同席予定者である韓国政府高官の来日を要請した。複数の日本政府筋が明らかにした。

 南北首脳会談を巡り日本政府は、金氏が拉致問題解決をにらんで日朝交渉再開へ前向き姿勢を示すかどうかに「重大な関心」(日本政府筋)を寄せている。金氏の出方を慎重に見極めた上で、最大の焦点となる日朝首脳会談の実現可能性を引き続き模索する構えだ。

 政府筋によると、日本側は26日までに、南北首脳会談に同席する徐薫・国家情報院長の来日を韓国政府に打診。会談終了後、できるだけ早く訪日し、河野太郎外相や谷内正太郎国家安全保障局長に情報提供するよう協力を求めている。(共同)