Thursday, April 26, 2018 11:50 AM

国会混乱「率直に反省」 首相、柳瀬氏に説明要請

 安倍晋三首相は26日、衆参両院でそれぞれ開かれた予算委員会集中審議で、森友、加計学園問題などを巡る国会混乱について「率直に反省しなければならない」と述べた。主な野党は、加計問題や福田淳一前財務事務次官のセクハラ疑惑などについて「誠意ある対応をしないまま、審議するのは政府、与党としてあまりに不誠実だ」(福山哲郎立憲民主党幹事長)と批判。審議を欠席した。

 首相は加計学園の獣医学部新設への関与が指摘される柳瀬唯夫元首相秘書官のさらなる説明が必要だとの認識を示した。ただ野党が国会審議復帰の条件として求めている柳瀬氏の証人喚問については言及しなかった。

 昭恵夫人や友人である加計学園の加計孝太郎理事長が関わった森友、加計問題に関しては「国民の疑念が向けられるのはもっともだ」と説明。「今振り返れば、私の意識が必ずしも十分でなく、国会審議が政策論争以外に集中してしまう状況を招いた」と国会混乱の責任を認めた。(共同)