Thursday, April 26, 2018 11:51 AM

仏大統領、単独主義けん制 パリ協定で「地球偉大に」

 フランスのマクロン大統領は25日、米議会の上下両院合同会議で演説し、地球規模の課題の解決に向けて欧州と米国は協力しなければならないとして、国際協調の重要性を訴えた。「米国第一」を掲げるトランプ大統領を念頭に、自国の利益を最優先する単独主義や保護主義をけん制した。

 マクロン氏は自然環境の破壊に危機感を表明。トランプ氏が脱退宣言した地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」に「米国が戻ることを信じている」と述べ、協定残留を促した。トランプ氏の大統領選でのスローガンにちなみ「地球を再び偉大にするため共に取り組もう」と訴えた。

 イラン核合意がイランの核開発に関する「全ての懸念に応えていないのは確かだ」として「新たな包括的な合意」を目指すべきだと主張。現在の合意は代替策なしに破棄されるべきではないとの立場も示した。(共同)