Friday, April 27, 2018 10:47 AM

日本軍称賛取り締まりへ 中国、侵略美化処罰法可決

 中国の全国人民代表大会(全人代=国会)常務委員会は27日、侵略戦争を肯定的に宣伝したり美化したりする行為を処罰する条文を盛り込んだ法案を可決した。5月1日から施行する。中国では最近、旧日本軍の軍服を着るなどして日本軍国主義を称賛する「精日(精神的日本人)」と呼ばれる人たちの言動が問題視され、法律で取り締まるべきだとの声が強まっていた。
 中国共産党機関紙、人民日報(電子版)は、旧日本軍の軍服を着た中国人が抗日戦争の関連施設周辺で写真を撮り、インターネットで拡散させる行為が相次いでいることについて「民族の感情を傷つけ、社会に深刻な悪影響を与える」と非難。「法的責任を明確にし、厳しく打ちたたくべきだ」と訴えた。
 関連の条文が盛り込まれたのは「英雄烈士保護法案」。「中華民族の偉大な復興」実現に向け、抗日戦争などの英雄の功績をたたえる記念活動を強化し、遺族らの権益を保護するよう規定。昨年から審議されていた。(共同)