Friday, April 27, 2018 10:48 AM

カジノ整備は全国3カ所 政府、IR法案提出

 政府は27日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法案を閣議決定し、国会に提出した。IRは全国で最大3カ所を整備できると明記。日本人客のカジノ入場は週3回、月10回までとし、料金6000円を徴収する。ただ一連の政権不祥事で与野党の対立が激化し、国会審議は空転。ギャンブル依存症に対する国民の懸念も根強く、6月20日までの今国会での成立は見通せない。
 閣議に先立ちIR整備推進本部の会合が官邸で開かれ、本部長の安倍晋三首相は「世界中から観光客を集める滞在型観光を実現するとともに、さまざまな懸念に万全の対策を講じる」と述べ、法案成立に全力で取り組む考えを強調した。
 IRはカジノのほか国際会議場、ホテルなど集客施設を一体整備。カジノ事業は免許制とし、暴力団関係者の関与や依存症対策などを国が事前調査する。希望する都道府県や政令指定都市がIR事業者とともに誘致計画を申請、国が経済効果などを踏まえ、整備区域を選ぶ仕組みだ。整備箇所数は当初の選定から7年後に、増設も視野に見直せるようにする。(共同)