Friday, April 27, 2018 10:52 AM

福田氏のセクハラ認定 退職金減額も5178万円

 財務省は27日、女性記者へのセクハラを報じられ事務次官を辞任した福田淳一氏について、セクハラ行為があったと認定し、6カ月の減給20%の懲戒処分に相当すると発表した。福田氏はセクハラを依然否定しているが、女性社員の被害を訴えたテレビ朝日側の主張を覆すだけの反証が示されていないと判断した。減給分の141万円を差し引いた上で、退職金5178万円を支払う。

 矢野康治官房長が記者会見し「誠に遺憾で関係者に深くおわびする」と陳謝。「これ以上の事実解明は難しい」として調査終了を表明した。セクハラ問題を調査した財務省の顧問弁護士に対し、テレ朝以外からも匿名で1件の電話相談があったことも明らかにした。

 会見した財務省の説明によると、福田氏には顧問弁護士が聴取を3回実施した。福田氏は4月4日夜にテレ朝の女性社員と一対一で飲食したことを認めたが、セクハラ行為は一貫して否定したという。福田氏の具体的な主張については、二次被害が出る恐れを理由に公表を避けた。(共同)