Thursday, May 03, 2018 11:44 AM

王外相、体制保証を重視 金委員長「非核化」強調

 北朝鮮を訪問中の中国の王毅国務委員兼外相は3日、平壌で金正恩朝鮮労働党委員長と会談し「北朝鮮が非核化推進の過程で正当な安全保障上の懸念を解決することを支持する」と述べ、北朝鮮が求める体制保証を重視する姿勢を示した。金氏は「朝鮮半島の非核化実現は北朝鮮のゆるぎない立場だ」と強調した。中国外務省が明らかにした。

 中国は6月上旬までの開催が見込まれる米朝首脳会談を前に、北朝鮮との連携強化を図った。後ろ盾として中国の存在感を発揮しトランプ政権をけん制、朝鮮半島の平和体制構築で主導権を握る狙いだ。

 王氏は「朝鮮半島の戦争状態を終わらせ、休戦協定を平和協定に転換することを支持する」と表明。金氏は米朝首脳会談を念頭に「対話を回復し、相互信頼を確立することで、朝鮮半島の平和を脅かす根源を取り除きたい」と述べ、米国からも体制保証を取り付けたい考えを示した。(共同)