Tuesday, May 08, 2018 11:04 AM

アルメニアで政権交代 デモ主導者を首相に選出

 アルメニアの議会は8日、大統領から首相に転じ、長期政権を狙いながら、反対デモで辞職に追い込まれた親ロシアのサルキシャン前首相の後任を選ぶ特別会合を開き、デモを主導してきた野党指導者ニコル・パシニャン氏(42)を賛成多数で選出した。4月13日のデモ開始から1カ月足らずで政権交代が実現した。

 平和的な「革命」を訴えてきたパシニャン氏は、ロシアとの同盟関係は今後も継続し、欧州連合(EU)との関係も発展させる方針。ロシアのプーチン大統領は8日、パシニャン氏に祝電を送り、関係強化に期待を示した。

 首都エレバンでは8日、中心部の共和国広場をパシニャン氏支持者が埋め尽くし、大型スクリーンで議会の審議を見守り、首相選出が決まると歓喜の渦に包まれた。(共同)