Wednesday, May 09, 2018 10:59 AM

核禁止条約発効まで2年か ICAN事務局長が見通し

 ノーベル平和賞を昨年受賞した非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)のフィン事務局長は8日、核兵器禁止条約を批准する国々が発効に必要な50カ国に達するまで、今後2年程度かかるとの見方を示した。ニューヨークの国連本部で記者団に語った。

 この日は昨年の条約制定交渉の推進役だったオーストリアが国連に批准を正式に届け、フィン氏は平和賞のメダルを持参して立ち会った。これまでに批准したのはオーストリアを含めて9カ国・地域で、前段階に当たる署名を終えたのは58カ国・地域。

 フィン氏は署名が始まった昨年9月、2018年中に批准が50カ国に届くかもしれないとの見通しを示していた。条約に反対する核兵器保有国が批准を阻止する動きを強めていると伝えられるが、フィン氏は他の軍縮関連の条約よりも批准のペースは速いとして「期待通りだ」と述べた。(共同)