Wednesday, May 09, 2018 11:02 AM

トヨタ純利益2.4兆円 日本企業最大、18年3月期

 トヨタ自動車が9日発表した2018年3月期連結決算は、純利益が前期比36.2%増の2兆4939億円と2年ぶりに最高益を更新し、日本企業としても過去最大を記録した。2月に公表した業績予想を1000億円近く上回った。東京都内で記者会見した豊田章男社長は「たゆまぬ改善というトヨタらしさが表れ始めた」と評価した。

 円安が追い風となり、原価低減も寄与した。トランプ政権の法人税減税は純利益を約2500億円押し上げた。競争が激化する北米で販売店に支払う奨励金の増加を補った。

 ダイハツ工業と日野自動車を合わせたグループ世界販売は1.9%増の1044万1000台、売上高は6.5%増の29兆3795億円といずれも最高となった。本業のもうけを示す営業利益は20.3%増の2兆3998億円だった。東京株式市場ではトヨタ株に買い注文が集まった。(共同)