Wednesday, May 09, 2018 11:03 AM

参院選改革で論点整理 各党見解に隔たり

 参院各会派は9日、「1票の格差」を是正する選挙制度改革を話し合う改革協議会(会長・吉田博美自民党参院幹事長)を国会内で開き、下部組織の専門委員会が論点整理を提出した。与野党の見解を列挙した論点整理を基に議論する方針を確認したが、立場に隔たりがあり、来年夏の参院選に向けた意見集約は見通せない。

 論点整理で自民党と日本維新の会は、都道府県単位の選挙区と全国比例代表を並立する現行制度を基本にした枠組みを提案した。自民は隣接県を合わせて一つの選挙区とする「合区」解消を訴え「憲法改正による対応が必要だ」と主張。1人が複数票を持つ「連記制」も検討課題とした。

 維新は一院制導入を目指すとしつつ、当面は全国11ブロックの大選挙区制と全国比例の並立制を提起した。(共同)