Wednesday, May 09, 2018 11:03 AM

大飯原発4号機が再稼働 関電、4%前後値下げへ

 関西電力は9日、大飯原発4号機(福井県おおい町)を再稼働させた。新規制基準下での原発の再稼働は、3月の大飯3号機、九州電力玄海3号機(佐賀県玄海町)に続き、5原発8基目。関電は7月にも電気料金を値下げする方針で、値下げ幅は家庭向けで平均4%前後を視野に入れている。

 旧民主党政権が定めた暫定基準でいったん再稼働した大飯4号機の稼働は4年8カ月ぶり。昨年再稼働した関電高浜3、4号機(福井県高浜町)と合わせ、同県内で近接する4基が同時に運転することになった。

 しかし、約14キロしか離れていない大飯、高浜両原発の事故時の住民避難計画は、両原発での同時事故を想定しておらず課題が指摘されている。政府は、近隣の京都府や滋賀県などが参加し、同時事故を想定する初めての原子力総合防災訓練を夏ごろに行い、避難計画の実効性を検証するとしている。(共同)