Wednesday, May 09, 2018 11:04 AM

米、イラン核合意離脱 トランプ氏、制裁再発動

 トランプ大統領は8日、イランの核開発を制限するため2015年に米欧など6カ国がイランと結んだ核合意からの離脱を表明した。オバマ前政権の政策を転換、合意で解除されたイランへの制裁を再び発動し「最高レベル」の経済制裁を科すと宣言した。

 イランの最高指導者ハメネイ師は9日、米国抜きで合意存続を協議しても「国益が保証されるとは思わない」と反発、離脱も辞さない姿勢を示した。イラン側はウラン濃縮再開もあり得ると警告。国際的な核不拡散体制が揺らぎかねず、中東の緊張も高まりそうだ。

 英仏独3カ国首脳は核合意にとどまるとの共同声明を発表。フランスのルドリアン外相によると、14日にも英仏独とイラン代表者による会合の開催が調整されている。ただ、合意存続を目指す協議は難航必至で、結果次第で崩壊の恐れがある。(共同)