Thursday, May 10, 2018 11:20 AM

26年五輪招致4年先送りを 札幌市、JOCに意向伝達

 2026年冬季五輪招致を目指していた札幌市が、目標を30年大会に変更したいとの意向を日本オリンピック委員会(JOC)に伝えていたことが10日、関係者への取材で分かった。JOC内では26年大会招致からの早期撤退は30年を目指す上でもマイナスとの意見が根強く、目標変更の是非を慎重に協議する。

 札幌市では31年春に予定される北海道新幹線の札幌延伸など、市街地の大型再開発を控えている。再開発と歩調を合わせて五輪向けのインフラ整備も進められるため、30年招致を望む声が経済界を中心に大きい。関係者によると、市は地元の要望を踏まえ、目標変更が可能かどうか事務レベルでJOCに打診した。

 26年大会招致は現在、第1段階の「対話ステージ」で、札幌のほかシオン(スイス)やストックホルム(スウェーデン)、カルガリー(カナダ)などが国際オリンピック委員会(IOC)の助言を得ながら計画を練っている。冬季五輪は18年平昌、22年北京とアジア開催が続くため、札幌市の秋元克広市長は地域バランスを考慮して「かなり厳しい」と話していた。(共同)