Thursday, May 10, 2018 11:23 AM

イラン部隊ロケット弾発射 イスラエル報復、23人死亡

 イスラエル軍は10日未明、内戦が続く隣国シリアに展開するイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」が約20発のロケット弾を占領地ゴラン高原のイスラエル軍に向けて発射したと発表した。死傷者はなかったとしている。イスラエル軍はシリアにある数十のイラン関連施設を報復攻撃し、シリア人権監視団(英国)によると、シリア側で少なくとも23人が死亡した。

 トランプ政権が8日にイラン核合意からの離脱を表明したことを受け、離脱を支持するイスラエルと、敵対するイランの対立が激化しており、報復の連鎖に陥る事態が懸念される。

 イスラエル軍は対空防衛システム「アイアンドーム」でロケット弾数発を迎撃。コッズ部隊の攻撃を「深刻に考えている」と主張した。イランがシリアからイスラエル側に攻撃したのは初めてとみられる。国営シリア・アラブ通信によると、シリア外務省は10日、イスラエルによる「シリアへの侵略行為は新たな局面に入った」と訴えた。(共同)