Thursday, May 10, 2018 11:23 AM

日中の安定的発展で一致 李氏、与党幹部らと会談

 中国の李克強首相は10日、自民党の二階俊博幹事長、公明党の山口那津男代表とそろって東京都内のホテルで会談し、首脳による相互訪問を復活させるなど日中関係の改善を加速させる方針で一致した。李氏は「(日中の)関係改善のモメンタム(勢い)を維持し、長期かつ安定的に発展させよう」と呼び掛けた。

 李氏は会談で、日中関係に関し「長期的な関係の発展のためには、若手政治家の交流も強めたい」と提案。二階氏は「与党で若手代表を派遣することを考えたい」と応じ、議員間交流を促進していく考えを示した。山口氏は「政治の安定が関係発展に大切だ」と強調した。

 二階氏は中国による日本産食品の輸入規制について、両国が撤廃や緩和を協議する覚書を結んだことに歓迎の意を表明。中国から国際保護鳥トキのつがいを日本に提供する覚書に署名したことにも謝意を伝えた。李氏は「日本のコメを好む国民がいるので輸入したい」と語った。(共同)