Thursday, May 10, 2018 11:24 AM

マハティール氏の野党勝利 マレーシア初の政権交代へ

 9日投開票のマレーシア下院選(定数222、任期5年)で、マハティール元首相(92)率いる野党連合は10日、議席の過半数を獲得、ナジブ首相(64)の与党連合に勝利した。1957年の独立以来、初の政権交代が実現し、かつて22年間に及ぶ長期政権を担ったマハティール氏が首相に返り咲く見通し。ナジブ氏には政府系ファンドを巡る不正流用疑惑があり、批判が上がっていた。

 マハティール氏は10日未明に勝利を宣言。記者会見では「早急に政権を発足させる必要がある」と訴え、10日中に就任宣誓式に臨む意向を示した。しかし、就任の時期などに関しては地元メディアの情報が入り乱れ、新政権発足までには時間を要する可能性もある。

 ロイター通信によると、同氏は選挙で選ばれた指導者として世界最高齢になる。2月に胸部感染症の治療で入院しており、高齢を理由に健康を不安視する声もある。(共同)