Friday, May 11, 2018 10:54 AM

ターバン脱がすのは差別 シーク教徒の加閣僚抗議

 シーク教徒のカナダのベインズ・イノベーション・科学・経済開発相は10日、デトロイトの空港で昨年4月に警備担当者から手荷物検査を受けた際にターバンを脱ぐよう要求される差別的な行為を受けたと明らかにした。米当局に抗議し、既に謝罪を受けたとしている。

 カナダ・トロントで報道陣に語った。ベインズ氏はシーク教徒の男性が頭髪を伸ばし、束ねた髪の上にターバンを巻くことは「信者にとって最も正しい行為の一つ」だとし、警備担当者の対応に「非常に失望した」と述べた。

 ベインズ氏によると、同氏は空港で帰国便に乗る前に一度手荷物検査を受けたにもかかわらず、警備担当者からターバンを脱ぐよう求められた。警備担当者はベインズ氏が閣僚だと知ると搭乗を許可し、同氏が実際にターバンを脱ぐことはなかったという。(共同)