Monday, May 14, 2018 10:40 AM

30年へ変更視野に協議継続 五輪招致で札幌市、JOC

 2026年冬季五輪の招致プロセスに参加している札幌市の秋元克広市長と、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が14日、東京都内で会談し、30年大会への目標変更を視野に協議を続けることを確認した。市は目標変更を希望する意向を事務レベルでJOCに伝えていたが、結論は先送りとなり、他都市の動向などを見極めながら早期に結論を出す。

 札幌市では31年春に予定される北海道新幹線の札幌延伸など市街地の大型再開発を控え、経済界を中心に30年大会招致を望む声が高まっている。秋元市長は会談で目標変更への直接の言及は避けながらも「街づくりのスケジュール感を話した」と説明。竹田会長も「環境が整うことは招致の段階で強力な力になる」と理解を示した。

 JOCには26年大会招致からの早期撤退は30年を目指す上でもマイナスとの意見もある。竹田会長は「30年に向かうにしても(招致への)熱意を失わないように進めていかないといけない」とも述べた。(共同)