Monday, May 14, 2018 10:40 AM

歴史理解し、良い未来を 日系人特別展の博物館館長

 第2次大戦中に強制収容された日系米国人の特別展を開いているスミソニアン米国歴史博物館のジョン・グレイ館長は14日までに「われわれは歴史を理解することで、より良い未来を得られる」と話し「自由のために奮闘してきた米国のありのままの姿を知ってほしい」と来館を呼び掛けた。共同通信とのインタビューで語った。

 グレイ氏は、フランクリン・ルーズベルト大統領(民主党)が1942年に強制収容につながる大統領令に署名し、レーガン大統領(共和党)が強制収容は差別で間違いだったと88年に謝罪するまで「悪い決断も良い決断もあった」と指摘。「個人や社会の選択には、将来を左右する歴史的な意味合いがある。人類の向上につながることもあれば、そうでないこともあることを若い世代に知ってほしい」と話した。

 2012年7月から館長を務めてきたグレイ氏は今年6月末で退任する。(共同)