Monday, May 14, 2018 10:41 AM

武田薬品、純利益62%増 主力薬好調、株売却も寄与

 武田薬品工業が14日発表した2018年3月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前期比62.6%増の1868億円となった。主力の潰瘍性大腸炎の治療薬などが好調だった。子会社だった和光純薬工業(現富士フイルム和光純薬)の株式売却益1063億円も利益を押し上げた。

 東京都内で記者会見したクリストフ・ウェバー社長は、約7兆円を投じる欧州医薬品大手シャイアーの買収に関し「両社が統合し新しい武田になることで収益率が改善する」と述べ、拡大戦略に改めて自信を示した。

 売上高に当たる売上収益は2.2%増の1兆7705億円。重点を置く消化器系とがん、神経疾患分野で採算性の高い主力の新薬が、米国を中心に世界で販売を伸ばした。利益面では、不動産の売却益も貢献した。(共同)