Monday, May 14, 2018 10:42 AM

日産、資本構成変更を検討 ゴーン氏後の連合継続へ

 日産自動車の西川広人社長は14日、横浜市で開いた決算記者会見で、企業連合を組むフランス大手ルノーとの間で資本構成の変更を検討する考えを示した。自立性の維持は強調しつつ、資本関係の再構築の必要性を指摘するカルロス・ゴーン会長の主張に寄り添った格好だ。剛腕で連合を束ねるゴーン氏ら現経営陣が退任した後も、連合が継続する体制を模索する。

 日産はルノー株の15.0%を持つ一方、ルノーは日産株の43.4%を保有している。ゴーン氏は経営統合の可能性に言及したこともある。

 西川氏はルノーとの関係で「資本構成の変更も視野に入っていることは違いない」と述べ、早期に具体策を検討する考えを示した。合併や持ち株会社の設立といった手法は「いろいろな形が考えられる」と明言を避けた。(共同)