Tuesday, May 15, 2018 11:35 AM

日中友好願い上海で献茶式 裏千家、平和条約40年で

 茶道裏千家(京都市上京区)の前家元千玄室大宗匠(95)が15日、日中平和友好条約締結から40年の節目に世界平和と両国の一層の友好を願おうと、上海の日本総領事公邸で献茶式を開いた。上海市人民対外友好協会の景瑩副会長や片山和之総領事ら約50人が出席した。

 千氏は「平和祈念」と書かれた掛け軸の前に献茶し「お茶は中国から来たもの。お茶がある限り日本と中国は一つだ」と語った。特攻隊員として出撃する前に終戦を迎えたといい、茶道において重要な謙虚な心を皆が持てば世界から争いはなくなるとも訴えた。

 献茶式に先立ち、景氏は「中日関係は改善に向けて重要な時期にあり、民間交流が活発化する中、今回の行事は非常に深い意義がある」とあいさつした。(共同)