Tuesday, May 15, 2018 11:39 AM

元服役囚、米名門大を卒業 シングルマザーが一念発起

 米国で、詐欺罪で禁錮刑を受け約2年間服役したドミニカ系移民のシングルマザーが一念発起し、3年前に名門コロンビア大に入学、猛勉強の末に14日、念願の卒業を果たした。共同通信の取材に「私と同じように人生の道を誤り苦しむ人を勇気づけたい」と語った。

 ニューヨーク・ブロンクス地区のレイラ・マルティネスさん(43)は貧しい移民家庭に育った。6歳のころ、移民・税関捜査局(ICE)に家宅捜索され、不法滞在していた母親が拘束された時の恐怖の光景は今も脳裏に焼き付いている。

 地元の市立大学に進んだ後、不法移民の男性と交際するようになり中途退学して家も出た。男性との間に長男をもうけたが、男性が麻薬密売の容疑で逮捕されると、生活が困窮した。自身もクレジットカード詐欺に手を染め、逮捕された。27歳の時だった。(共同)