Tuesday, May 15, 2018 11:41 AM

米中、再び激突か 貿易協議、溝大きく

 米中両政府は、貿易問題を協議する閣僚級会合を米首都ワシントンで開催する。中国の劉鶴副首相らが15〜19日の日程で米国を訪れ、ムニューシン米財務長官らと協議する。米国は中国に対する貿易赤字を大幅に削減したい考えだが、中国は強く反発しており溝は大きい。

 両国の貿易摩擦が激化して以降に開く公式協議としては2回目。前回は3、4日に北京で開き、米国が中国に対して抱える貿易赤字を2020年末までに少なくとも2千億ドル(約22兆円)削減するよう要求した。今回も双方が主張をぶつけ合い、議論が平行線に終わる可能性は否定できない。

 米国は安全保障上の脅威を理由に中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)に対して発動した制裁の緩和を検討中だ。ウォールストリート・ジャーナルによると、中国は見返りとして、米国が発動した鉄鋼などの輸入制限への対抗措置として米国産農産物に課している追加関税を取りやめる意向を示している。(共同)