Wednesday, May 16, 2018 12:05 PM

選挙候補「男女均等」に 政治分野の共同参画法成立

 議員立法の「政治分野の男女共同参画推進法」が16日、参院本会議で全会一致により可決、成立した。国会や地方議会の女性議員を増やすため、選挙の候補者数を「できる限り男女均等」にするよう政党に促す。遅れている女性の政界進出を後押しする狙いだが、努力義務にとどめているため、各党の実行力が課題となる。

 条文は、衆院選や参院選、地方議会選に臨む政党と政治団体は、男女の候補者数の目標設定に「自主的に取り組むよう努める」と規定。国や地方自治体は①実態調査②啓発活動③環境整備④人材育成-で協力するよう求めた。罰則はない。公布日に施行され、来年春の統一地方選や夏の参院選にも適用される。

 世界の国会議員が参加する列国議会同盟(本部ジュネーブ)が発表した2017年の女性進出に関する報告書によると、衆院議員の女性比率10.1%は、193カ国中158位。政府の第4次男女共同参画基本計画は20年までに国政選挙の女性候補者を30%に引き上げる目標を掲げるが、昨年の衆院選では約17.7%にとどまった。(共同)