Thursday, May 17, 2018 10:40 AM

「情報」主要な入試科目に 首相、AI人材育成で指示

 政府は17日、未来投資会議を開き、人工知能(AI)やデータを活用して新しいビジネスを生み出し、人手不足などの社会問題を解決できる人材の育成策を議論した。安倍晋三首相は、プログラミングなどを学ぶ「情報」を、大学入試で国語や数学といった主要な試験科目に追加するよう林芳正文部科学相に指示した。林業の成長産業化も議論した。

 安倍首相は「人材育成は何よりも重要な課題。あらゆる分野で加速していく」と述べ、AIやIT分野の人材育成を促進する考えを示した。世界でAI人材の需要が高まり争奪戦が激化する一方、日本では人材が不足しており、状況の改善を狙う。

 会議では、小学校から大学まであらゆる教育機関での統計と情報教育の抜本強化や、学部の縦割りを超えてAI学位を修得するプログラムを創設する方針も確認した。民間議員の金丸恭文フューチャー会長は、優秀な人材を国内外から集めるため、企業や研究機関に対して世界と比べて遜色ない待遇をするよう提言した。(共同)