Thursday, May 17, 2018 10:44 AM

新元号公表、改元1カ月前 政府、システム移行で想定

 政府は17日、2019年5月1日の新天皇即位に伴う新元号の公表時期について、同日の改元の1カ月前と想定して準備を始める方針を決めた。17日に開かれた関係府省庁連絡会議で申し合わせた。各府省庁の情報システムの移行期間を1カ月として改修を完了。国内の混乱回避に万全を期すため、民間企業や地方自治体に準備を要請する。新元号への円滑な移行に向けて官民双方で対応を本格化させる。

 新元号公表について、政府が一定の時期を公にするのは初めて。公表は「システム改修を円滑に進めるための作業上の便宜」であり、具体的な時期は未定と説明しているが、1カ月前を目安に調整を進めるとみられる。政府は天皇陛下と新天皇との二重権威状態が長く続くことへの懸念から、天皇陛下在位30年記念式典が開かれる19年2月24日以降とする方向で検討に入っている。

 菅義偉官房長官は記者会見で、新元号の公表時期を巡り「国民生活への影響を考慮する」と強調。各府省庁の情報システムの実態調査などを踏まえ、最低限1カ月程度が必要だと判断したと明らかにした。(共同)