Thursday, May 17, 2018 10:47 AM

貿易協議、米が譲歩要求へ 中国、輸入増で圧力緩和

 米中両政府は17、18両日、ワシントンで閣僚級の貿易協議を開く。両国の通商摩擦が激化して以降、公式な交渉会合は2回目。米国は巨額の貿易赤字を減らすため、中国に自動車市場開放などの譲歩を要求する方針だ。中国は輸入の増加により、制裁をちらつかせる米国の圧力をかわしたい考えだが、協議は難航が予想される。

 協議には米国からムニューシン財務長官、ロス商務長官、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表らが出席。中国は劉鶴副首相が交渉団の代表を務める。新華社電によると、劉氏は16日「適切な解決方法を積極的に探る」と語った。

 ロス氏は「中国の車市場は世界最大なのに閉鎖的だ」と批判。中国に自動車関税の大幅引き下げを求める公算だ。米国が安全保障上の脅威を理由に中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)に対し発動した制裁の緩和も議題になるとみられる。(共同)