Thursday, May 17, 2018 10:48 AM

米大統領「非核化」堅持 北朝鮮警告にも譲歩せず

 トランプ大統領は16日、ホワイトハウスで記者団に、6月12日に予定される史上初の米朝首脳会談で北朝鮮に非核化を求める方針を堅持する考えを示した。北朝鮮側は米国が一方的な核放棄を強要するなら会談を取りやめると警告したが、譲歩しない構え。ただ会談の実現については明言を避け、北朝鮮の出方を慎重に見極める姿勢を見せた。会談に向け、双方の神経戦が本格化してきた。

 米政府高官は首脳会談開催の望みはあるとしながらも、厳しい米朝交渉を想定。北朝鮮の真意を探りながら「完全な非核化」に向けて準備を進める方針だ。

 米朝首脳会談の取りやめを警告した北朝鮮高官の談話は朝鮮中央通信を通じて発表されたが、トランプ氏は「私たちは通知を受けていない。何も見ていないし、聞いていない」と述べ、米朝交渉の中で直接伝えられていないことを強調。北朝鮮の意図について「これから何が起きるか見ていく。時間がたてば分かるだろう」と繰り返した。(共同)