Friday, May 18, 2018 10:55 AM

書籍データ化、検索容易に 著作権者の許諾不要

 インターネット上で著作物の利用を拡大する改正著作権法が18日、参院本会議で可決、成立した。検索業者などが書籍の全文を電子データ化し、特定のキーワードを含む書籍のネット検索サービスを著作権者の許諾なしでも可能にする規制緩和などを盛り込んだ。一部を除き来年1月1日に施行する。

 著作物の全文データ化は、原則として著作権者の許諾が必要だった。本文中のキーワードで検索が可能になれば、欲しい書籍を探したり、論文などに盗用がないか確認したりしやすくなる。人工知能(AI)に大量の著作物を学習させ、医療研究や企業の商品開発などへの活用も期待できる。

 著作者の権利保護のため、検索結果として表示できる範囲は、書籍のタイトルや本文の一部などに限定する。(共同)