Friday, May 18, 2018 10:57 AM

海保能力向上へ連携強化 島サミット、福島で開幕

 日本政府が太平洋に点在する16の島しょ国・地域を招いて地域課題を議論する第8回「太平洋・島サミット」が18日、福島県いわき市で開幕した。19日の首脳会合では、港湾や船舶供与などのインフラ整備や、違法漁業対策を含む海上保安能力の向上へ向けた連携強化を確認。北朝鮮の非核化実現のため、国連安全保障理事会制裁決議の完全履行も申し合わせる。

 安倍晋三首相は18日夜、福島県産の食材を用いた夕食会で「広大な海で結ばれた島国同士の絆をさらに強いものとし、地域の諸課題に取り組むパートナーシップを強化していく」と意欲を示した。

 首相は19日の首脳会合で、自身が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進を呼び掛ける方針。法の支配に基づく海洋秩序構築の重要性を共有したい考えだ。気候変動や防災分野での支援継続を打ち出し、日本企業による投資や人的交流の活性化も表明する。こうした成果を盛り込んだ共同宣言を19日に採択する予定だ。(共同)