Friday, May 18, 2018 10:59 AM

貿易協議、駆け引き続く 中国「2000億ドル削減」否定

 米中両政府の貿易協議は18日、最終日の2日目に入り、両国間で激しい駆け引きが続いているもようだ。中国外務省の陸慷報道局長は18日の記者会見で、米国との貿易協議で中国が2000億ドル(約22兆円)程度の対米貿易黒字削減案を提示したとの一部報道を否定。ただ中国側は貿易不均衡の是正に向け、米国産品の輸入を拡大することには前向きに応じる見通し。

 ロイター通信などは米当局者の話として、17日から始まった貿易協議で、中国が米国の要求に沿って、2000億ドル程度の黒字削減案を提示したと報じた。これに対し陸氏はこの報道が「事実ではない」と説明。「協議はまだ継続中だ」と述べた。

 中国側は米国産品の輸入を増やす意向はこれまでも示しており、液化天然ガス(LNG)や農産物などの輸入拡大を提案したとみられる。中国商務省は18日、米国産コーリャンに対し実施してきた反ダンピング(不当廉売)調査を取りやめるとも発表。一定の歩み寄りの姿勢を示している。(共同)