Monday, May 21, 2018 10:37 AM

首相、15年に構想認識か 加計面会記載、答弁矛盾

 学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県の中村時広知事は21日、交渉経緯に関する新たな文書を国会に提出したと明らかにした。共同通信が入手した新文書によると、2015年2月25日に加計孝太郎学園理事長が安倍晋三首相と面会。加計氏が国際水準の獣医学教育を目指すと説明し、首相は「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたことが記されていた。

 首相は学園の獣医学部構想を知ったのは17年1月20日と国会で明言しており、新文書の内容が事実なら、首相答弁の信ぴょう性は大きく揺らぐ。野党は「首相の進退にかかわる重大な文書」と攻勢を強める構えで、終盤国会の紛糾は必至。首相の政権運営への打撃となる。

 15年2月25日の首相動静に加計氏との面会記録はないが、愛媛県の新文書によると、首相と加計氏との面会は15分程度。学園側が同3月3日に県と行った打ち合わせ会で、県に報告していた。(共同)