Tuesday, May 22, 2018 11:44 AM

共同経済活動、作業加速へ 首相訪露、空路墓参合意

 安倍晋三首相は、ロシアを24〜27日に訪問し、26日にプーチン大統領との首脳会談に臨む。懸案の北方領土交渉の進展に向け、4島の共同経済活動の具体化作業を加速させる方針を確認。元島民による空路墓参を昨年に続き今年も実施することで一致する。2016年に発表した極東振興など8項目の経済協力に関連したプロジェクトを含め、経済分野で複数の合意文書を交わす予定だ。

 両首脳の会談は第1次政権時代を含め21回目で、プーチン氏が通算4期目に入ってから初会談となる。対ロシア経済協力を担当する世耕弘成ロシア経済分野協力担当相も同行する。

 共同経済活動は、海産物養殖や観光ツアーの開発、ごみ減らし対策ーなどの五つ。双方が自らの法的立場を損なわない「特別な制度」の下で実施するとしている。ごみ減らし対策は一定の進展がみられるものの、議論は全体的に停滞しており、首相は会談で打開への糸口を探りたい考えだ。(共同)