Tuesday, May 22, 2018 11:46 AM

米朝首脳会談取りやめ警告 副大統領、非核化譲歩せず

 ペンス米副大統領は21日、FOXニュースのインタビューで、北朝鮮が完全な非核化に応じなければトランプ大統領が米朝首脳会談が始まってからでも取りやめることがあり得ると警告し、「米国の一方的な核放棄の強要」に反発する北朝鮮をけん制した。6月12日の会談を控え米朝間の駆け引きが激化する中、ペンス氏は譲歩しない姿勢を重ねて示した。

 ペンス氏は「大統領は北朝鮮が核やミサイルを保有し、米国や同盟国を脅すのを容認しない」とインタビューで繰り返し強調。金正恩朝鮮労働党委員長が今回の機会を捉えて核兵器を放棄することへの期待感を表明する一方、金氏が非核化の約束を守らず「大統領をもてあそぶことができると思っていたら大間違いだ」と語った。会談の席を立つ可能性を問われ「疑う余地はない」と述べた。

 トランプ氏は17日、北朝鮮が非核化に応じれば体制保証をする用意があると表明したが、首脳会談が見送られるなどすれば圧力強化を辞さない構えを見せている。ペンス氏は「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化に向けた具体的な行動を取って初めて、北朝鮮の明るい未来が開ける」と念を押した。(共同)